研修概要
 研修感想
 当院は地域に密着し、地域住民の生活を支える医療を提供しています。救急を含め外来では、
慢性期の内科疾患から外傷まで幅広く多彩な疾患の患者を受け入れています。トリアージを行っ
て、重症例はドクターヘリなどで県南の救命センターに転送し、軽中等症は当院で入院加療して
います。入院は高齢者が主体となるため、疾患治療の他にリハビリテーションや多職種連携によ
る退院支援に力を入れています。
 
 入院では担当医となり、指導医と相談しながら主体的に入院管理に取り組んでもらいます。
 また、病気の治療のみならず、多職種カンファレンス、地域担当者会議などに参加して、病院
内外の様々な人々とかかわりながら、退院に向けたマネジメントを経験します。
 外来では、common diseaseを中心にあらゆる疾患の初期診療を行います。救急や小外科対応も行います。担当患者の退院後の外来フォローアップも経験します。
 検査は消化器内視鏡検査や超音波検査(腹部、頸部、心臓、末梢血管等)が研修できます。その他に、外傷の縫合、膿瘍切開、中心静脈カテーテル、胃瘻造設・交換、外科手術(鼠径ヘルニア、胆石、消化器がん等)などを経験します。研修内容はキャリアパスに合うよう適時相談します。
 病院スタッフ一同でお待ちしています。ぜひ一緒にがんばりましょう。

平成30年度研修感想

 新井美紀先生

 川崎総合医療センター研修医の新井美紀と申します。私がここ渡辺病院で経験した地域医療研修について振り返ってみたいと思います。
 まずは病棟業務です。入院患者さんを受け持ち、全身状態の把握、治療方針の決定、退院後のマネジメントまで全て主体的に関わることができました。どうしたら患者さんの為になるのか、まずは自分の頭で必死に考えアセスメントし指導医の先生と話し合います。先生はどんなに忙しい時でもじっくりと耳を傾けてくれ、的確なアドバイスを下さいました。高齢者が多い新見では、医学的な治療が終わっても介護の問題もあり、すぐに自宅退院が難しい方も多くいらっしゃいました。ご本人やご家族の意見を聞き、介護サービスなど提案しながらじっくりと退院を決めるのは地域医療ならではの経験でした。
 続いては救急患者さんの診察、診断、治療方針の決定までの一連の流れを主体的に経験できました。主体的とはいってももちろん、指導医の先生が横について常に相談できる環境ではありました。普段ルーチンでやっていたような検査もなぜそれが必要なのか、ルートもなぜその輸液を選択したのか、などなど自分なりの考えというものが求められました。普段、いかに自分が深く考えていなかったのかということを痛感し毎回落ち込みましたが、先生方の叱咤激励のおかげで乗り越えることができました。
 その他にも内視鏡やエコーなどの手技をたくさん経験することができました。指導医の先生は、毎日行われる振り返りの中で、今日上手くいかなかったことは次回どうしたら上手くできるようになるのか一緒に考えてくれ、研修医をスキルアップさせてあげようという情熱を感じ、できないことがあってもその気持ちに応えなくてはと前向きになれました。
 今回研修中を通して感じたことは渡辺病院では主体的に動き学ぶことができ、先生方をはじめ全てのスタッフの方がそれを全力で応援してくださるということです。果たして、自分が大きくスキルアップできたかというと疑問ですが、自分の殻を破ることくらいはできたのではないかと思っています。私は今回、2週間という研修期間でしたが終わる頃にはもっとここで研修したかったと思うようになっていました。この度は本当に有難うございました。

中村峻輔先生

 渡辺病院では、地域研修として2週間お世話になりました。2週間という時間は非常に短い時間ではありましたが、多くのことを学べたと思います。 病棟での業務から診療所での外来、介護施設や訪問看護、消防署見学など、普段あまり見ることのない現場も勉強させていただきました。
 自分の中で最も変わったと思うところは、「先を見越して治療計画を立てる」ということが意識できるようになったことだと思います。 カンファレンスや先生方との治療方針に関するディスカッションで質問をされることを通してではありますが、「こういう治療をして、こういう結果が見込まれる」「そこからどのように治療を進める」ということを先を見越して考えるようになりました。 今まで自分がいかに受け身の体制でいたのかを実感しました。 先生方もお忙しい中じっくり指導してくれ、非常に有意義な時間を過ごすことが出来たと思っています。
今回の研修で学んだことを生かして、これからも精進していきたいと思います。本当にありがとうございました。 岡山赤十字病院 初期研修医2年 中村峻輔

中村一仁先生

 渡辺病院での1か月の研修を終えて、まずはじめに院長先生をはじめ、渡辺病院のスタッフの皆さまに心よりの感謝をお伝えしたいです。本当にありがとうございました。  
 私が渡辺病院を実習先として選んだ理由は、事前の説明会で院長先生が「後期研修医と同じような立場で一歩先の仕事をしてみませんか」とおっしゃられた言葉に惹かれたからでした。自身の1年間の初期研修を振り返った時に、ただただ上級医の考えた治療方針、治療計画、診断の下に患者さんを見て、検査など手技を習い、なんとなく仕事をしている気になっていました。そして、どこかしらでこのままでいいのだろうかという思いも抱いておりました。そんな折に、副主治医として患者さんを診て、治療をしていくというお話はとても魅力的にみえたのです。  
 そして、実際に研修をはじめて驚いたことは自身の圧倒的な経験不足でした。今まではなんとなく診断し て、その疾患名に応じた投薬をしていただけの自分にとって、その人ひとりひとりに合った治療方針を決めるということは非常に難しく感じました。ましてや、自身の研修先のように上級医が先に診断を下し、治療方針が決まっている患者さんなどいません。自身で一から問診し、身体所見をとり、必要な検査を考えて実行し、医療的問題を探し出し、それと並行してひとりひとりの患者さんの要求、社会的背景を調べあげ、総合的な判断の下、どういった治療、および社会的介入が必要なのかまで考えなければなりません。それはとても困難なことで正解というもののないもので、経験不足な私にとってはとても大きな壁でした。しかしながら、スタッフの皆さまのあたたかいアドバイスやサポートのおかげもあり、一人また一人と患者さんを診ることができるようになり、医師になって初めて本当の意味で医師になれた気がしました。本当にありがとうございました。
 また研修においては非常にたくさんのことをさせていただきましたが、そのひとつひとつにとても細かく丁寧にフィードバックをしていただき、どこができてどこができなかったのか、どこを工夫すればもっとよくなるのかなどとても建設的な振り返りを設けていただきました。そのおかげで自身の至らない点を見つけ出すだけでなく、より上達するためのステップをみつける手助けもしていただきました。本当に有り難かったです。  
 今回渡辺病院での研修を終えて、非常にたくさんのことを学びました。地域に沿った医療を行うために内科・外科の垣根なく、その患者さんに必要なことをスタッフ全員で協力して医療を行う。その姿に大変感銘をうけました。地域医療に必要なあり方、私自身の理想とする医師像にとても似ていると思いました。  
 たったの1か月の研修でしたが、とても短いようで、とても濃い研修でした。もっともっとここで学びたいという強い思いを残したまま研修を終えることになりました。  
 最後に重ねて渡辺病院のスタッフの皆様に心からの感謝をお伝えしたいです。本当にお世話になりました。ありがとうございました。
 
 
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